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ブログ引っ越しました。 [活動情報]


ブログをお引越ししました。ブックマークの変更をお願いします。
以下のURLが新しいブログです。

http://kaenfukamori.hatenablog.com/

So-netブログの機能に不満があったわけではなく、
より読んでほしい人の層に近寄った結果のお引越しです。

とてもカスタマイズが自由なブログを提供していただき、So-netブログさんにはたいへんお世話になりました。
お世辞じゃなくてほんと使いやすかった。

なお、過去記事に関しては新しいサイトには移さずにこちらに残しておくつもりです。

それではまた新しいブログでお会いしましょう。

深森花苑

第十八回文学フリマ(2014.05.05)にご来場いただきありがとうございました! [活動情報]

「第十八回文学フリマ」にご来場いただきありがとうございました。
いつも通りというか、案の定というか、会場に入れたのが午後2時頃。そこからわずか3時間という短い時間での参加となってしまいました。それにもかかわらず多くの方に来ていただけて、とても嬉しかったです。


もしも、午前中にB-08ブースにいらっしゃった方で、作品を御所望という方がいらっしゃれば
kaen[メール]gmail.com ([メール]を@に替えてください)
までメールください。
作品を郵送いたします。当方でできる限りの対応をさせてください。毎度、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。




私が文学フリマに初めて出たのが2009年。そこから約1年に1回のペースで出展して今回が4回目。
今回が一番お客さんからの手応えを感じました。
自分のやりたかったことがきちんとお客さんに伝わって、お客さんもそれに喜んでくれて。
今日はここ4、5年で一番「文章書いてて良かった」と思えた日になりました。
これも作品を読んでくださる方があってのことです。
お手に取ってくださったみなさん、ありがとうございました。


全ページじっくり目を通した後で「いいですね、買います」と言ってくださったうえに、その後びっしり感想を書いて持ってきてくださった方がいました。しかも、その感想が「正にそういう意図で書いたんです!」という内容で、作家冥利に尽きました。ありがたや、ありがたや。


作品への感想は「良かったよ」という内容でも「いまいち…」という内容でも励みになります。
読み終わった方はぜひ、感想も教えてくださいね。



また、今回は「純文学」エリアでの出展に挑戦してみました。違いは…「野原X」にまるで興味を持ってもらえなかったですね。。ひしひしと感じました。「幻想文学」エリアだったら、この作品への反応はもうちょっと違ってたような気がするんですよね。
私自身は「純文学」エリアのほうが受けがいいのでは?と思っていたのですがまるで的外れでした。
お客さんは「ジャンルの定石」を大事にするんだな、というのが今回学んだことです。ジャンルのお作法にのっとりつつ、目新しいものがほしいんだろうな…。
今度は「エンターテイメント」エリアでの出展も実験してみたいのです。



既刊の少ない私の場合「文フリに出る=新刊を作らねばならない」であり、今までは自転車操業色がすごく強かったです。でも、今回は次回でも自信を持って既刊として置いておける作品を2つもつくれました。今後は回し方がもうちょっとうまくなれるんじゃないかと思いました。次で5回目にもなりますし。


そんなわけで、次回もどうぞお楽しみに!
(次回にはあれが出せるかな~。ちょっと厳しいかな~。。)



第十八回文学フリマ(2014.05.05)に参加します。~野原Xのこと~ [活動情報]

きたる2014年05月05日に開催される「第十八回文学フリマ」にサークル名「深森花苑の日常の隙間展」で参加します。
今日は出品作品第2弾として「野原X」のこと。

「野原X」は、今回初出品となる短編。一言で言ってしまえばセカンド・キャリアのお話です。


一度はピアニストとして世間の注目を浴びるも音楽の道を断念せざるを得なくなり、今は普通のOLを営むミカコ。
そんなミカコがある日、宇宙人にさらわれてしまった!
でも、宇宙人に連れて来られたのは、UFOでも謎の施設でもなく、草原ばかりが広がる奇妙な場所だった…。

全然宇宙人ものっぽくない宇宙人ものです。


また、この作品は82円切手1枚で購入することも可能です。
その理由は作品を読めばわかる…かも。

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タグ:文学フリマ

第十八回文学フリマ(2014.05.05)に参加します。~コトダマミクジ総集編のこと~ [活動情報]

きたる2014年05月05日に開催される「第十八回文学フリマ」にサークル名「深森花苑の日常の隙間展」で参加します。
今日は出品作品第1弾として「コトダマミクジ総集編(仮)」のこと。

私が文学フリマに出るときにいつも出していたのが「コトダマミクジ」。
普段よく使う言葉たちに人格を与えて、意味のありそうな言葉をしゃべってもらい、それをおみくじ形式で引くというものでした。

これを、今回は「コトダマミクジ総集編(仮)」として1冊の本にまとめます。
聖書をパッと開いてそこに書いてあった言葉を今日の啓示とする「ビブリオマンシー」という占いがありますが、それと同じようになにか言葉がほしいときにパッと開いて使ってもらえればと思います。

さて、本書ですが、初めにコトダマを選ぶときに参考にしたものがありました。
それはタロットでした。
タロットがカードの中で表現しようとしたことを1つの言葉で置き換えるという作業を延々としていたのです。

タロットと1対1になるようにしよう…。
初めはそう思っていたのですが、実際にやってみるといくつかの困ったことが起きてきました。

その1:「人物」を表すカードが多すぎる
タロットは人間関係を占うのに適した占いと言われます。
やってみるまではそんなに意識したことがなかったのですが、タロットのカードには「状態」を表しているカードと「人物」を表しているカードがあり、なかでも「人物」を表すカードが思いの外多いのです。人間関係をよく占えるわけです。
しかし、「人物」を単語で表すとなると職業や役割になってしまいます。これにはあまり言葉としての魅力を感じませんでした。

その2:解釈が狭められる
タロットはカード1枚の絵のなかで語られる要素が非常に多い占いでもあります。その解釈方法はとても深く、占い師によってカードの読みの深さが変わってくるほど。しかし、そうした多様な解釈に圧縮をかけて1つの言葉をねじり出そうとすると…曲解が生じてきたり、矮小な意味にフォーカスを当てなければいけなかったりで、どんどん面白くないものになってしまいました。

…そんな理由で、タロットと1対1対応にするのはやめました。
明らかに「これが元ネタ!」というものもありますけどね。
単語だけで輝きを放っている言葉(この文脈で言うと、スピ的に聞こえますが、そういうアレではなく…)に、のびのびプラスとマイナスの面、二つを語ってもらいました。

そんな中、タロットからまるっとヒントを得た要素もあります。
それが杯/棒/剣/貨幣の要素。小アルカナというカードに必ずどれかが描かれているというモチーフです。
実は、これらの要素は元はギリシャ時代に信じられていた四大元素 水/火/風/土と対応しています。
水を受ける杯、燃えて火を起こす棒、振って風を起こす風、鉱物からできている土。
この四元素と言葉の持っている意味合いを対応させることはできそうだな、と思い、こちらは採用。でも、そのまま持ち込むんじゃつまらない…。そこで、こんなふうに対応させることを考えました。

杯(水)→花
棒(火)→鳥
剣(風)→風
貨幣(土)→月

はい、花鳥風月です! ちょっと解説します。

水属性の杯のカードは、水のように形が不定ですぐに形が変わってしまうもの、つまり感情や感情を刺激する芸術を表しています。だから花を充てました。

火属性の棒のカードは、4つの元素の中で一番速度が早いもの。粗野で自由奔放という印象も与えます。そんなわけで、自由に羽ばたく鳥を充てました。

風属性の剣のカードは状態遷移。速度、というよりは動いていることそのものを表しているカード。風を充てていることについては説明不要ですね。

土属性の金貨のカードは、元素だと土、つまり大地を表します。したがって、不動のものを表しています。太古から変わらずにあるもの、ということで月を充てました。

…なかなかにうまくはまりました。
それにもちょっとタネのようなものがあります。

そもそもこの花鳥風月という言葉、どこからやってきたかというと『風姿花伝』で有名な世阿弥が自然を賛美する言葉として造ったものでした。
では、なぜ世阿弥はこの4つを選んだのでしょう?
中国の「風花雪月」という言葉が元…という説もありますが、そうするとなぜわざわざ世阿弥は要素を変えたのかが不思議です。もう少し調べていくと、世阿弥が禅から影響を強く受けていたことがわかります。そして、禅には老荘思想が元になっている部分があり、老荘思想は道教ともつながりがあります。道教といえば火・水・木・金・土からなる五行思想。あら、似たものが出てきたわね。

これは推測なのですが、世阿弥は禅を通して中国の五行思想などにも触れたのではないでしょうか。
それで五行の考えももう少し取り込んでみて、包括的に自然を表す言葉にしようとしたのではないでしょうか。

ちなみに、五行思想と四大元素は似て非なるもののようです。同じ要素でも意味が違ったりします。
ちょっとTwitterで「花鳥風月も杯/棒/剣/貨幣も根幹は同じ」と言ってしまいましたが、違うと思っておいたほうがよさそうです。
ただし、同じ大陸の文化ですから、交易などでお互いに混ざりあってできたとしてもおかしくはないのかな、という気もまたしてるんですけどね。


作品以外の話が多くなってしまいましたが、こういうものを出します!
よろしくお願いいたします。


(2014.5.2 追記)
表紙ができました!

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タグ:文学フリマ

第十八回文学フリマ(2014.05.05)に参加します。~紹介文の謎編~ [活動情報]

きたる2014年05月05日に開催される「第十八回文学フリマ」にサークル名「深森花苑の日常の隙間展」で参加します。

公式カタログに掲載した紹介文はこんな文章でした。

~~~~~

もしもし、わたし、リカちゃん。最近電話くれないから、Facebookであなたを検索したの。毎日ランチの写真と得意先への「いいね!」ばっかり…。あなたの会社の社長、殺されたんでしょ。新聞で読んだ。わたし、いま、あなたのうしろにいるの。今までのこと、わたしに全部話してよ。
※詳細は会場またはブログで。

~~~~~

ふむふむ、「Inside Out Essential -warm colors-」では匿名「森永グリコ」という女の子が登場する小説を寄稿していたけど、今回はリカちゃんが主人公なのね?
――実はそうではありません。

上の紹介文は、どんな雰囲気の作品を普段書いているのか、ということを説明するために書いたプチ小説です。
そんなわけで、これ以上続きはありません・・・。紛らわしくてすみません。

でも、上の文章が面白いと思ってこのページにたどりついた方なら、きっと当日会場に用意する作品も楽しんで頂けると思います。





私が得意とするのは、日常からほんの少しずれた世界を舞台にした幻想文学。
目標としているのは内田百閒、ロン・カリー・ジュニア、エイミー・ベンダーといった小説家の方々です。

でも「日常」ってなんでしょう?
私はその意味が震災をきっかけに崩れてしまったように感じました。
いろんなことが日々目まぐるしく変わっています。退屈する暇もありません。
しかし、そんなニュースの誌面とは打って変わって自分はどうかというと、毎日ごはん食べて、会社行って…と、案外それまでと同じ生活を送っています。仕事が震災と絡んでこない職種の場合、こうなってしまうと思います。また、募金とか復興を応援する形で関わる、といってもそれは生活のメインにはなりえません。

だからといって、ニュースを見て、何も感じていないわけはないのです。
今までは良くも悪くも他人事だったニュースの中の出来事がどれもこれも自分と繋がっていることのように思える、でもだからといって自分が何かそのために直接できることがあるわけではない。
そういう、関わらないことも関わることもできない、バランスの悪い状態に日々さらされるのがいまの「日常」なんじゃないでしょうか。

震災以後、鳴りを潜めたと私が思っているジャンルがあります。怪談・都市伝説物です。
ゾンビとか吸血鬼とか、現実にはそりゃないでしょ、っていうのならいいんです。
あるかもしれないし、ないかもしれない。そういう現実との境目が曖昧なものが、まるで霧が晴れていくように消えてった。
たぶん、現実のほうが荒波に揉まれる船のようにぐらぐら動きっぱなしだから「あるかもしれないし、ないかもしれない」ラインを定められないのだと思います。今やっても、ただの性質の悪いデマになってしまう。

それでは、「日常」を舞台にしたフィクションはもう必要とされていないのでしょうか。
外的な環境を舞台にするのでは、以前と同じ輝きを放つのは難しいかもしれません。(少なくとも、私が書くのは)
でも、もっと内的な部分に目を向ければ――結局のところ変わることのできなかった「自分自身」のなかにはまだ「日常」があるように思うのです。
「深森花苑の日常の隙間展」では、そういった意味での「日常」を軸足にして、一歩隙間の領域へと踏み出してしまったものたちをモチーフにした小説を販売します。

…って、言葉で説明すると、全然面白くなさそうだなー。そもそも字数足りないし。
それでできたのが、あの紹介文だったのでした。説明おしまい。





今回はこの辺で。
具体的な出品作の情報はまた追ってお知らせいたします。


タグ:文学フリマ

新年のご挨拶:お正月の風習いろいろカルタ [活動情報]

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あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

今年の年賀状は「お正月の風習いろいろカルタ」と題しまして、
日本各地のちょっと独特なお正月のお祝いの仕方をカルタ風に描いてみました。
(絵があれあれなのはご愛嬌…)

それでは早速はじめましょう…。

「ま」!
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これはご存知の方も多かったのではないでしょうか。
「まゆ玉」です。よく商店街でもまゆ玉を模したお飾りが新年になると設置されていますね。
しかし、このメジャーな飾りも実は地方によってかなりバリエーションが豊富。
紅白のお餅を木の枝に丸くつけて稲穂に見立て、その年の豊作を祈る…というのがどうやら王道のようですが、
柿のかたちのお餅をつけているもの(柿玉)、稲穂ではなく花に見立てているもの(だご花)などいろんなかたちがあります。
果たしてどういう経緯でこんなにたくさんのバージョンが生まれたのか…。
もうちょっと深く掘り下げて調べてみたい分野です。

次は…「も」!
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長野の小正月で使われる「もめん玉」です。
木の枝にぎやかにいろいろぶら下がっている意味ではちょっとまゆ玉とも似たものを感じます。
ただ、こちらに使われているのは餅ではなく最中。七福神や小判、鯛などの縁起物、そして蚕の繭がモチーフとして使われます。
…この色使いがまた独特。極彩色のパステルカラーです。

次は…「き」! 
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宮城県は南三陸地方の風習「きりこ」です。
この地方には、神社の神職の人が半紙で作った縁起物の切り紙を氏子に配る風習があるそうで。…手先が器用な神主さんがいたんだろうなぁ。この風習の始まりを想像しても心が温まります。
そして、この白一色の世界がたいへん美しい。わたしのへたくそな絵など眺めてないで「宮城県 きりこ」で検索して写真を見て頂きたいところです。
モチーフは鯛、宝船など漁業の盛んな場所だけあって海にまつわる縁起物が多いようです。
半紙を半分に折って切り抜いていくのがオーソドックスなんでしょうか。だいたいが左右対称のデザインです。

いよいよ後半戦ですね。次は…「つ」!
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 「辻占」です。
辻占と言われてピンとこない人も「フォーチュンクッキー」と言われればわかるでしょうか。中におみくじが入っているお菓子です。
フォーチュンクッキー、てっきり舶来の文化だと思っていたら、起源は日本。この辻占が初めなんだそうですよ。当時は年中神社で行われていて、中に入っていたおみくじを持って辻に立ち、通りかかった人の様子とセットで占っていました。(だから辻占。)
やがてその風習が陰りを見せ、いまでは年明けのおみくじ的なかたちでのみ使われるように。

次は…「し」! 
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なにやら真ん中に「笑門」と文字がありますがそのままです。「笑門」(しょうもん)。伊勢地方のお正月飾りです。
伊勢地方に行くと、このお飾りを門に掲げている家庭がとても多いです。しかも、お正月に限らず、年中問わず、これが飾られています。これはスサノオノミコトが蘇民将来の家に泊めてもらった際「門符を掲げていれば子孫まで疫病から守る」と言い残した、という伝説が元。…つまりお正月の飾り、というよりは厄除けのお札なんだそうです。
ちなみに「笑門」というのは「蘇民将来子孫家門」の短縮形「将門」が「平将門」に通じるのを嫌って誰かが「笑門」としたのだとか。いつの時代にもうまいことを言う人はいるもんです。しかし、スサノオノミコトはそれでわかってくれるのか。

最後は…「お」!
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 「御神酒口」。お神酒の徳利に差す飾り。素材は地方によって竹を使うところと檜を使うところに分かれるようです。どちらの場合もこういう繊細なデザイン。なんでなんだろ。
昨年、民家園で御神酒口のいろいろな作品を見ましたが、小林○子の紅白の衣装よろしくもはやどちらが本体なのかわからない巨大なものもありました。…職人魂を刺激される形状だな、とは思います。


今年も「ここ」と「そこ」の境がどこにあるのかを探す旅に出ます。
そしてすべての人が「いまここ」に在ることに誇りを持てますように。
私の文章が少しでもその役に立てるよう、本年も一層努力をしてまいります。
よろしくご指導のほどお願いいたします。


フリーマガジン『月に吠える通信』にコラム掲載! [活動情報]

今週末8/25(日)の15:00~23:00は新宿ゴールデン街の納涼感謝祭ですね。
その参加店の一つでもある、日本一敷居の低い文壇バー「月に吠える」が発行しているフリーマガジン『月に吠える通信』に私のコラムが掲載されています!

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表紙はこんな感じです。

巻頭インタビューは、『愛の山田うどん 廻ってくれ、俺の頭上で!!』などの著書や『季刊レポ』編集発行人として知られる北尾トロさん。
「月に吠える」といえば、駆け出しライターや作家志望といった若い書き手が多く出入りするバーですが、インタビューはそんな人たちに向けての応援メッセージ的なお話となっています。
トロさんご本人の今に至るまでの経緯、ライティングのスタイルのみつけ方など、実践に即取り入れられそうな内容ですよ!

その他、掲載されているのはゴールデン街を舞台にした小説、乙女的視点から見る文学考察、平安時代のコラムと、かなりバラエティーに富んでいます。

さてさて、肝心の私はというと・・・

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ありましたありました。
右下の欄にある「小説という名のレシピ本。」というコラム。
これは「小説に登場したあのおいしそうな料理を再現してみる」企画なんです。
第1回目は太宰治の『斜陽』から、かず子がお母さまの為につくった「グリーンピースのポタージュ」を再現してみました。作品冒頭のお母さまが上品にスプーンでスウプを口に運ぶシーンは、『斜陽』のあらすじをたとえ忘れてしまったとしても印象に残っているという方が多いシーンではないでしょうか。

この企画のポイントは…あんまり料理がメインじゃない小説で、でも、とてもおいしそうで「食べてみたい」と思わせるものを再現する、というところです。
料理メインだったらおいしそうなのは当然ですもんね。
他のメディアにはない小説の魅力ってなんだろう、と考えてみると、ただ書いてあるだけで時には味も匂いもしてくるところじゃないかと思うのです。
もしかしたらその味や匂いは現実を超えていることだってあるかも。
小説が平凡な味のスパイスになって、日常を味わい深いものにしてくれるならこんな楽しいことはないだろう。
そう思って始めた企画です。
このレシピと小説を使って、ぜひお料理も楽しんでみてくださいね。

フリーマガジン『月に吠える通信』は新宿ゴールデン街のプチ文壇バー「月に吠える」で配布中です。
どうぞお手に取ってくださいますよう、よろしくお願いいたします!
お店も名前の通り、「敷居の低い」文壇話や文壇以外の話ができるバーですので、おしゃべりしに行くつもりで行ってみると様々な出会いがあって良いですよ。

…次はなんの小説にしようかな…。(リクエスト随時受付中)


■プチ文壇バー「月に吠える」
http://bar.moonbark.net/

第十七回文学フリマ、出展しません。 [活動情報]

…「参加する」表明は近しい人にしかしていなかったと思うので大丈夫だと思うのですが、もしも「参加する」と言ってしまっていた人が居たらよくないので念のため・・・。

2013年11月4日の第十七回文学フリマは出展しないことにしました。
諸々の締切を再考慮してみた結果、今回はスキップするのが妥当かな、と。

…まだ寄稿OKなサークルなどあれば、短編一つくらい書きたいな、とは思っているのですが…。
予定は未定。(そして時間が無情に過ぎていく。)

そのかわり、来年春の文フリでは新作を2~3作出す予定です!!
どうぞお楽しみに!


暑いので、本文とは全く関係ない魚画像で涼んでください~。

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『アバラスド旅行記』制作中。挿絵の見崎彰広さんの絵が板橋美術館に! [活動情報]

今日はひとつ、とても嬉しいニュースを。

――だから、私は旅に出た。
2005年に作成した『旅行記』という作品は、一人の女性が親元を離れ、ちょっと不思議な世界を旅していく物語でした。旅する世界はわたしたちの住む世界と一見似ているけれど、光を虫のように飼う街があったり、星が釣れる湖があったり、と、よく見るとこことは似ても似つかない世界。
2005年当初は、この本のイラストと文の双方を私自身で制作にあたっていました。
しかし、この世界観を自分の画力で表現することはとても難しく、制作したもののどこにも出す機会がなくお蔵入りとなっていました。

いつか、「この人に絵を描いてもらいたい」という人が現れたら作り直そう。

そう思いながら早7年。
昨年の文学フリマで拝見した見崎彰広さんの過去の作品を見た時に、その時がようやく訪れたと感じました。
挿絵の制作をお願いしたところ、なんと見崎彰広さんは快く引き受けてくださいました。
言ってみるもんですね。

この本は、書名を『アバラスド旅行記』に変え、来年の春を目標に制作中です。

(2014.01.12追記:作品の完成度を高めるために全面的に改稿することになりました。単に絵を差し替えたというものではなくなります。完成時期は未定です。2014年後半までにできたらいいなぁ…。もうしばらくお時間ください)

先日、早速見崎さんから一点挿絵が届きましたので、お見せしますね。

灯りを逃がす_s.jpg
「灯りを逃がす」

うん、言葉になりませんね。
たぶん、この本の完成を一番待ち遠しく思っているのは、他でもない私自身なんですよ。

そして、嬉しいニュースというのはこのことだけではないんです。
この見崎彰広さんが絵本原画コンクールに入選し、現在、入選作が板橋区立美術館で開催中の「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」に展示されています!

見崎さん、おめでとうございます!!!

■板橋区立美術館 「2013イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」
http://www.itabashiartmuseum.jp/art/schedule/now.html

2013年6月29日(土)~8月11日(日) 一般650円 高・大生450円 小・中学生200円
都営地下鉄三田線 西高島平駅から徒歩13分

↓見崎さんの名前はここで出てくる。
http://www.itabashiartmuseum.jp/art/bologna/bologna2013.html

■見崎彰広さんのサイト
http://misakiakihiro.info/MISAKI_AKIHIRO_WEBSITE/MISAKI_AKIHIRO_WEB.html

私も近日中に観に行く予定です~。

いまさらですが、こんなお仕事しました。 [活動情報]

公開からだいぶ時間が経ってしまいましたが、最近やったお仕事について。

●RIPPLIN Webページ「RIPPLINのある風景」
誰でも始められるサイネージ「RIPPLIN」のWebページ内の「RIPPLINのある風景」担当しました。
4人の女性の、デジタルサイネージとの関わり方を描いたショートストーリー。
電子小説風の画面と連動して朗読が流れるラジオドラマになっています。

http://www.ripplin.tv/scene.html

●「終わりのない旅 ココと12の精霊たち」
こちらはライター名義「酒井理恵」でのお仕事。
ネイティブインディアンに伝わる「トーテム占い」。
占いに登場する、日本ではちょっと馴染の薄い鉱物や生物のことも、この物語を読めばわかるかも。
ココとサイレント・マカの、12の精霊たちに出会う旅。

http://www.kic-factory.co.jp/data/index/owarinonaitabi_fix_1226.pdf

※クリックすると、PDFが立ち上がります。


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